批評

マッシュ・アップとポストモダン

Sun is in the sky oh why oh why ? Would I wanna be anywhere else Sun is in the sky oh why oh why ? Would I wanna be anywhere elseWhen you look with your eyes Everything seems nice But if you look twice you can see it's all lies The Stone R…

『ゼロ年代の想像力』が用意した90年代とゼロ年代の対立軸

S-Fマガジン 2007年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/08/25メディア: 雑誌 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る相変わらずの周回遅れだが、第4回を読んだので言及しておこう。 『ゼロ年代の想像力』に関しては、第3回まで…

宇野常寛に感じていたゼロ年代と90年代における切断線の正体

例によって第4回は未読なのだけれど、ここで一度、このブログにおける『ゼロ年代の想像力』関連エントリとその所感をまとめておこうと思う。今回、新たな批評的視線は特に用意していない。この内容は本来であれば前回のエントリに含めてしまっても良かったの…

自然主義的リアリズムとまんが・アニメ的リアリズム – 宇野常寛が見落としているもの

S-Fマガジン 2007年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/07/25メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (32件) を見るようやくというか何と言うべきか。1ヶ月近く遅れてしまったが『ゼロ年代の想像力』第3回を読んだので言及して…

テキストデータとして叩きつけられた僕の感情は

テキストデータとして叩きつけられた僕の感情は、空気に触れた瞬間から、横滑りを開始する。

『ガンスリンガー・ガール』をめぐる冒険(2)

GUNSLINGER GIRL 2 (電撃コミックス)作者: 相田裕出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2003/06/27メディア: コミック購入: 6人 クリック: 38回この商品を含むブログ (119件) を見る 本エントリは、以下の前提条件のもとに成立しているということを明示…

『ガンスリンガー・ガール』をめぐる冒険(0)

『ガンスリンガー・ガール』という作品について連載形式で批評的な視線を当てたいと思い…というかただの思いつきでちょっとした企画を始めようとしている。内容は従来どおりの批評なのだが、自らに以下の制限を課そうと考えている。 『ガンスリンガー・ガー…

創作と批評の交差点で立ち止まって、さてどっちに行こうかなと思案してみる

id:SuzuTamakiさんと彼のブログのコメント欄でやり取りしていて、やっぱり俺は物語とかキャラクターとか感情表現みたいなものにはあんまり興味がなくて、アーキテクチャ的な部分に強く惹かれていることを再認識した。これの原因ははっきりしている。例えば感…

『ガンスリンガー・ガール』をめぐる冒険(1)

GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス)作者: 相田裕出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2002/11/01メディア: コミック購入: 6人 クリック: 145回この商品を含むブログ (242件) を見る『ガンスリンガー・ガール』について、"悪趣味を悲哀でコーティング…

批評とは…

『ゼロ年代の想像力』第1回で、宇野常寛は「批評」について以下のように述べていたんだけれど、 2007年の現在、批評とは特定のキャラクターをアピールしたい人のためのツールとしてしか機能していない。 それっぽいことを言って煙に巻こうとしているのか知ら…

西島大介 / 夏の彗星

西島大介 島島 『夏の彗星』 まずはリンク先にある1点のイラストを見てきて欲しい。『夏の彗星』と題された西島大介のこのイラストには、彼の高い作家性が表れている。彼の作品はその表層だけを手にとって眺めてみて、何だか意味がよく分からないまま、キャ…

90年代とゼロ年代を接続する想像力

宇野常寛の『ゼロ年代の想像力』を読んで、1週間前にこのようなエントリを書き上げた。その内容を簡単にまとめるとポイントは次の2つになる。 宇野常寛の言葉(決断主義、サヴァイヴ感)だけでは失われてしまう想像力が出てくるのではないか ゼロ年代の想像力…

東浩紀×伊藤剛対談「『テヅカ・イズ・デッド』から『ゲーム的リアリズムの誕生へ』」ダイジェスト版

はじめに さる2007年6月5日に行われた東浩紀と伊藤剛の対談「『テヅカ・イズ・デッド』から『ゲーム的リアリズムの誕生へ』」のダイジェスト版と私的な感想をまとめた。すべてを網羅するのではなく、個人的に印象に残った部分のみを断片的に抜き出すようなか…

過去と未来をつなぐポストモダン - 『時をかける少女』論考 -

時をかける少女 限定版 [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2007/04/20メディア: DVD購入: 2人 クリック: 193回この商品を含むブログ (435件) を見るこの作品には数多くの主題が見え隠れしている。第一に物語的主題、つまりストーリーレベ…

新海誠 / ほしのこえ

これはやばい。この作品に感動してしまったという事実を俺のリアリティとして相対化しなければならないという思いに駆られて以下の通りキーボードを叩きまくった。映像面については、『コンテンツの思想』あるいは『波状言論』に収録された新海誠×西島大介×…

poetry, criticism & “blah blah blahs”

西島大介著『土曜日の実験室 詩と批評とあと何か』収録『サブカルvsオタク最終戦争』についてのネタバレ考察です。読まれる方は、以下の内容が数ある解釈のうちの1つでしかないということを念頭においてください。

インディヴィジュアル・プロジェクション考察:“フリオの歌を聴け”

以下では阿部和重著『インディヴィジュアル・プロジェクション』についてネタバレしています。未読の方はご注意ください。言うまでもありませんが、この内容は解釈のひとつでしかないです。それらをご理解の上でお読みください。

セカイの終わりも魔法次第

以下では西島大介著『世界の終わりの魔法使い』についてのネタバレを含みます。未読の方は回避を絶対に推奨。例によって解釈のひとつですので、そこんとこよろしく。なお、引用箇所の句読点は読みやすくするためにこちらで勝手につけたものです。