2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『Fate/stay night』救済計画

この前の日曜日に書いたエントリでは詳しく触れていなかったけれど、俺はそれなりに『Fate/stay night』という作品を評価しています。もちろん俺もあの作品のあり方には疑問を持っていて、それは士郎の内面についてではなくて、作品の分岐構造についての違和…

『ゼロ年代の想像力』第2回で気になった宇野常寛と東浩紀のズレ

S-Fマガジン 2007年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/06/25メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (19件) を見る『ゼロ年代の想像力』第2回を読んだ。一昨日のエントリに書いたとおり薄々感じてはいたけれども、宇野常寛は…

90年代とゼロ年代を接続する想像力

宇野常寛の『ゼロ年代の想像力』を読んで、1週間前にこのようなエントリを書き上げた。その内容を簡単にまとめるとポイントは次の2つになる。 宇野常寛の言葉(決断主義、サヴァイヴ感)だけでは失われてしまう想像力が出てくるのではないか ゼロ年代の想像力…

Everybody Else / Everybody Else

Everybody Elseアーティスト: Everybody Else出版社/メーカー: Militia発売日: 2007/04/03メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見るEverybody Elseの1st。LAの3ピースバンドらしい。Locksleyもそうだったけど、こいつらもなかなかブリテ…

月曜はSFマガジン8月号の発売日

『ゼロ年代の想像力』の第2回が純粋に楽しみです。あんなエントリを書いても俺は別に宇野常寛が嫌なわけじゃないし、色々と考えるための足がかりになると思うのでむしろ読みたい。それに、もしかしたら早合点をしていたのかもしれないという思いは俺にもあっ…

途中経過を振り返る(あまり意味のないエントリ)

知る人ぞ知るという感じだと思いますが、このブログは更新頻度復興運動を推進中です。何のことかを駆け足で説明すると、ブログ開設当初はやる気に満ち満ちていたのに徐々に意欲も減退、中だるみしまくっていてこのままこのブログを続けるのもどうだろうかと…

『ゼロ年代の想像力』を読んだ僕たちにできること、あるいはできないこと

遅ればせながらSFマガジン7月号に掲載された宇野常寛の『ゼロ年代の想像力』を読んだ。第1回ということであまり詳しい内容ではなかったけれど、この連載は「いつまでも東浩紀や、彼に影響を受けた言説に支配されているようではどうしようもない。もっと多様…

美水かがみ著『らき☆すた(2)』

らき☆すた (2) (単行本コミックス)作者: 美水かがみ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/08/10メディア: コミック購入: 4人 クリック: 58回この商品を含むブログ (312件) を見る昨日は寝惚けて『らき☆すた』というタイトルそのものについて言及するのを忘…

美水かがみ著『らき☆すた(1)』

らき☆すた (1) (単行本コミックス)作者: 美水かがみ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/01/08メディア: コミック購入: 6人 クリック: 260回この商品を含むブログ (449件) を見る先日のエントリを読んで頂いた方の中には文面から気付いた方もいらっしゃる…

東浩紀×伊藤剛対談「『テヅカ・イズ・デッド』から『ゲーム的リアリズムの誕生へ』」ダイジェスト版

はじめに さる2007年6月5日に行われた東浩紀と伊藤剛の対談「『テヅカ・イズ・デッド』から『ゲーム的リアリズムの誕生へ』」のダイジェスト版と私的な感想をまとめた。すべてを網羅するのではなく、個人的に印象に残った部分のみを断片的に抜き出すようなか…

円城塔著『オブ・ザ・ベースボール』読了

文学界 2007年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05/07メディア: 雑誌 クリック: 5回この商品を含むブログ (25件) を見る自らの自意識を救うのは(別名:止めを刺すのは)、自分自身以外にはいない。それは他人にとってナンセンスで無意味…

東浩紀×伊藤剛の対談に行ってきたよ

すごい無軌道対談でした。前日に電話で大体のアジェンダを決めたらしいけど、東浩紀がそれをシカト。伊藤剛こまる。みたいな。全編通して雑談フラグメントみたいな内容。でもまあ、相当に楽しかったですよ。予定時間を超過してまで話し続けて、朝日カルチャ…

新海誠 / 雲のむこう、約束の場所

雲のむこう、約束の場所 [DVD]出版社/メーカー: コミックス・ウェーブ・フィルム発売日: 2005/02/17メディア: DVD クリック: 125回この商品を含むブログ (463件) を見る新海誠ってやっぱ編集とか演出とか、そういった部分に秀でている人なんだろうな。画面の…

引き続き、twitterが楽しい

すっごいおもしろいってわけじゃないんだけど、なんとなく楽しい。なくてもやっていかれるけれど、なくなったらつまんない。そんな感じです。ブログの更新がないときはtwitterにいると思ってください。

伊藤剛著『テヅカ・イズ・デッド』読了

テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ作者: 伊藤剛出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2005/09/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 9人 クリック: 175回この商品を含むブログ (314件) を見るこの本はとにかく情熱がすごい。彼の問題意識はちょ…