円城塔著『オブ・ザ・ベースボール』読了

文学界 2007年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05/07メディア: 雑誌 クリック: 5回この商品を含むブログ (25件) を見る自らの自意識を救うのは(別名:止めを刺すのは)、自分自身以外にはいない。それは他人にとってナンセンスで無意味…

東浩紀×伊藤剛の対談に行ってきたよ

すごい無軌道対談でした。前日に電話で大体のアジェンダを決めたらしいけど、東浩紀がそれをシカト。伊藤剛こまる。みたいな。全編通して雑談フラグメントみたいな内容。でもまあ、相当に楽しかったですよ。予定時間を超過してまで話し続けて、朝日カルチャ…

新海誠 / 雲のむこう、約束の場所

雲のむこう、約束の場所 [DVD]出版社/メーカー: コミックス・ウェーブ・フィルム発売日: 2005/02/17メディア: DVD クリック: 125回この商品を含むブログ (463件) を見る新海誠ってやっぱ編集とか演出とか、そういった部分に秀でている人なんだろうな。画面の…

引き続き、twitterが楽しい

すっごいおもしろいってわけじゃないんだけど、なんとなく楽しい。なくてもやっていかれるけれど、なくなったらつまんない。そんな感じです。ブログの更新がないときはtwitterにいると思ってください。

伊藤剛著『テヅカ・イズ・デッド』読了

テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ作者: 伊藤剛出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2005/09/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 9人 クリック: 175回この商品を含むブログ (314件) を見るこの本はとにかく情熱がすごい。彼の問題意識はちょ…

更新頻度復興運動は成功です

5月からはとにかく更新することを心がけて運営してきたこのブログですが、当初の目標は達成できたと思います。やっぱり内容を絞り込んだのが良かったと思う。今や更新がたいへん楽しいです。ただ最近は、ちょっとしたことはtwitterに投げてしまうのでブログ…

オレオレ、クリスティアーノ・ロナウドだよ!

ユナイテッドvs.浦和のチケット、入金完了です。これで事前準備は整いました。すげえ楽しみであると同時に不安でもあります。あの野郎はホントに来日メンバーに入るのか、試合までに移籍しちゃうんじゃないか、とか心配の種は尽きません。頼む!あのスペシャ…

twitter、ファーストインプレッション

プロフィールページには既に記載していますが、日曜日からtwitter始めました。アカウントはnuff_kieです。ハイフン使えないのでこうなりました。そしてtwitterをやってて思ったことといえば、こんなことだったり。 そういえば、いま思い出したんだけど、小松…

過去と未来をつなぐポストモダン - 『時をかける少女』論考 -

時をかける少女 限定版 [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2007/04/20メディア: DVD購入: 2人 クリック: 193回この商品を含むブログ (435件) を見るこの作品には数多くの主題が見え隠れしている。第一に物語的主題、つまりストーリーレベ…

俺の舞城論

しかし、今読み返すと無茶なことを書いているなあ。第4回は未だに気に入っているけど。

青山景著『ピコーン!』読了

ピコーン! (IKKI COMICS)作者: 舞城王太郎,青山景出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/02/27メディア: コミック購入: 4人 クリック: 42回この商品を含むブログ (56件) を見る舞城王太郎の小説のマンガ化。批評的視点を持ち出して作品をこね回すのがいつもの…

東浩紀+いろんな人著『コンテンツの思想』読了(続き)

コンテンツの思想―マンガ・アニメ・ライトノベル作者: 東浩紀,伊藤 剛,神山 健治,桜坂 洋,新海 誠,新城 カズマ,夏目 房之介,西島 大介出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/03/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 120回この商品を含むブログ (98件) を見…

東浩紀+いろんな人著『コンテンツの思想』読了

コンテンツの思想―マンガ・アニメ・ライトノベル作者: 東浩紀,伊藤 剛,神山 健治,桜坂 洋,新海 誠,新城 カズマ,夏目 房之介,西島 大介出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/03/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 120回この商品を含むブログ (98件) を見…

新海誠 / ほしのこえ

これはやばい。この作品に感動してしまったという事実を俺のリアリティとして相対化しなければならないという思いに駆られて以下の通りキーボードを叩きまくった。映像面については、『コンテンツの思想』あるいは『波状言論』に収録された新海誠×西島大介×…

Bromheads Jacket / Dits From The Commuter Belt.

Dits from the Commuter Beltアーティスト: Bromheads Jacket出版社/メーカー: Marquis Cha Cha発売日: 2007/03/03メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る期待の新人、Bromheads Jacket。The Stooges直系の、やさぐれてうらぶれたサウ…

Arctic Monkeys / Brianstorm

E Brianstormアーティスト: Arctic Monkeys出版社/メーカー: Domino Recording Co.発売日: 2007/04/14メディア: CDこの商品を含むブログ (5件) を見るタイトルトラックはiTunes Storeの先行配信で聴いていたので若干の心構えが出来ていたとはいえ、他の曲も…

東浩紀著『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』読了

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)作者: 東浩紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/03/16メディア: 新書購入: 34人 クリック: 461回この商品を含むブログ (462件) を見る 一人目の東浩紀は言う。「今はメタ物語の時代だ…

西島大介著『恋に落ちた悪魔 世界の終わりの魔法使いII』読了

オリジナリティなんて今や失われた神話でしかなくて世界はコピーとトレースを繰り返して劣化していくものだというストーリー。そのコピーとトレースをポストモダン/スーパーフラットなどと呼んでいるに過ぎない、というのが西島の主張。そして、オリジナリテ…

一年の計はロナウジーニョにあり

年初は現代サッカー神のありがたい動画ではてな初め。出典はけっこう前のやべっちFCから。大体のテクニックは、ロナウジーニョの名前が売れた今となっては少しばかり見慣れた感があるけれど、1分37秒からの瞬間芸はいつ見てもたまらない。凄すぎて笑う。ガウ…

2006年アルバム10選。

以下、順不同。2007年も良い音楽に巡りあえることを期待。 Arctic Monkeys / Whatever Peple Say I Am, That’s What I’m Not The Srokes / First Impression Of Earth The Streets / The Hardest Way To Make An Easy Living Dirty Pretty Things / Waterloo…

2006年はてな納め

2006年の総括をしておきます。このブログの更新頻度の低さと、なんだか無軌道なレビューエントリだらけになってしまった理由は俺と舞城の蜜月関係に終止符が打たれつつあるから。最近の彼のスタイルにいまいち馴染めないというか、ついていけないというか。R…

西島大介著/ディエンビエンフー#3

もはや元の面影もないくらいの展開だけど、やっぱり素晴らしい。元のバージョンに比べてより明快にメッセージを伝えようとしているように感じる。月刊誌という媒体がそうさせるのかな。

舞城王太郎著『解決と○ん○ん(ディスコ探偵水曜日第3部)』読了

第1部、第2部を流し読みしてから一気に第3部を読んでみた。第1部を読んだときにはオースターをやりたいのかと思っていたけど、全体を通して感じるのはむしろ“舞城らしさ”。なんというか、今再び『九十九十九』のようなチャレンジをしようとしているのではな…

新城カズマ著『星の、バベル』読了

戦闘美少女についての物語です。オタクという名のドクター・フランケンシュタインは、如何にして戦闘美少女なるものを作り上げたのか?その情熱を綴った作品。 って話だけだと身も蓋もないのでもう少し。 『サマー/タイム/トラベラー』にたいへん感心させら…

Arctic Monkeys / Leave Before The Lights Come On

ライブでは以前から披露されていたちょっと感傷的な曲。アークティック・モンキーズの曲って、ゴツゴツしたロックンロールと職業音楽家が作ったような滑らかな肌触りの曲に二分できるけど、この曲は後者。“Bigger Boys And Stolen Sweethearts”とか“Mardy Bu…

復帰への道

このブログも人知れずひっそりとブログ死を死んでいくのかと見せかけて久方ぶりの更新です。まったく更新しない間なにをしていたのかというと朝から晩まで仕事したり休日出勤したり酒飲んだりゲームしたりSF読んだりキャバクラ行ったらキャバ嬢が素人っぽく…

もうひとつ

連載版の『ディエンビエンフー』第一話。表紙が素晴らしい。内容は、細かいところに差異はあるけど今のところは原作(?)に概ね忠実。だから、やっぱりあの“出会い”のシーンは最高なままだ。一度(二度)、過去に書き上げた物語に再び向かい合うという意味で…

この大神がすごい!

いろんな意味で凄いと思う。 ゲームというパッケージとしての純粋な良さ 脚本のひそかな素晴らしさ 御伽噺をPS2に召喚してしまうだけでなくカプコンゲーからも等価に引用・再構築してしまう豪快なスーパーフラットっぷり 非を打てないくらい総合的に凄いです…

西島大介著『アトモスフィア』読了

大事に、大事に、大事に取っておいた『アトモスフィア』にようやく手を伸ばした。これは凄い。西島の話題のたびに何度も繰り返してばっかりで大変申し訳ないんだけどこういうことは何度でも繰り返そう。西島は天才。紛れもなく天才。センスオブワンダー炸裂…

poetry, criticism & “blah blah blahs”

西島大介著『土曜日の実験室 詩と批評とあと何か』収録『サブカルvsオタク最終戦争』についてのネタバレ考察です。読まれる方は、以下の内容が数ある解釈のうちの1つでしかないということを念頭においてください。