神保町にて

昨日、三省堂書店にて伊藤計劃氏と円城塔氏のトークショーに参加してきました。SF文脈が全然判らないのでなんで周りのみんなが笑ってるのか分からないというシーンがたくさんあったけど、いくつかおもしろい話が聞けてよかった。伊藤氏はブロガーだなぁという印象。円城氏は、なんか独特な感じがしました。実は『虐殺器官』を読みきれずに*1参加していたわけだけれどそれほどのネタバレもなく、というかあんまり深い話にはならなくてホッとしたというか残念というか。もう少し小説作法的な小話が聞けたら嬉しかった…とは思うけどSFマガジンなイベントだったのでやむなしでしょうか。

しかしその『虐殺器官』が20日程度という結構なハイペースで書かれたとは驚いた。文章書くのが速い人は羨ましいという話を一緒に行ったid:hey11popさんとスマトラカレー食いつつ話した。

オフラインで会ったのは2度目だけど、id:hey11popさんとはまたもや文体と身体性の話をしたり、舞城がウェブ論壇から忘れ去られようとしているという事態を嘆くわけでもなく淡々と話したり、ドラえもんの話をしたり、テキストサイトの話やブログの話や小説の話をしたりするという濃密な時間を過ごしてきた。みなさんもあれです、気になるブロガーがいたら積極的に会ってみるのがいいです。

で、その帰り道で戯れに話した与太話が以下のエントリ。発端はちょっと前に書いた『僕が考えたコミケ』というエントリ*2。その要旨をまとめると、俺はコミケには行ったことないけどこんなのなら行ってみたいねというもの。そこは現金売買が禁止なので創作物同士での物々交換をするというもう1つのコミケ。もしそんなコミケに俺が持ち込みをするならどんな創作だろうということで考えた。

id:hey11popさんには、社交辞令かもしれないけどわりと好評だったので公開してしまいます。ホントひどい話だけどね。このブログ史上、屈指の劣悪エントリだな、間違いなく。

*1:昨日読了した。この作品が決断主義にしか見えなくて困るという人のために別の回路を用意したい気持ちに駆られる…というのは抜きにして素晴らしいと思う。メタルギア文脈が判らない人や嫌いな人にはダメなんだろうけど

*2:いま見るとちょっとシュールなタイトルに思える